過去のテレビ番組表の調べ方

ネットにこの類の記事が見当たらなかったこともあり、折角なのでまとめてみました。
過去のテレビ番組表の調べ方です。星の子ポロン調査入門などにぜひ!

最近のテレビ放送の場合

テレビ番組表の記録

2007年9月以降のテレビ番組表は、こちらのサイトにアーカイブされており簡単にネット上で簡単に確認が可能です。全都道府県の地上波・BS・CSまで網羅している上に、EPGの番組情報まで掲載しているのでかなり使えるサイトです。

timetable.yanbe.net

しょぼいカレンダー

TVアニメに限りますが、こんなサイトもあります。1997年頃から運用しているそうです。
手作業(!)で編集されているので漏れも当然存在するのですが、かなり使えます。最近の新作アニメだけでなく、過去のアニメの再放送情報なんかも載ってたりします。

cal.syoboi.jp

 

この他、インターネット上の個人HPや2ちゃんねる実況板、テレビ局公式サイトのアーカイブInternet Archive)に情報が残されている場合もあります。

 

過去のテレビ放送の場合

昔のテレビ番組表はネット上ではほとんど調べることができません。殆どの場合、図書館を利用して新聞のテレビ番組表を調べることになります。
※テレビ番組表以外にも「週刊TVガイド」などの当時のテレビ情報誌を調べる方法もあります。

新聞調査といっても、原紙にあたって調査する場合は少なく、主に新聞社から発行される「新聞縮刷版」もしくはそれをデジタル化した「縮刷版データベース」、または「マイクロフィルム」を利用する場合が(筆者は)多いです。

1. 新聞縮刷版で調査する

 「新聞縮刷版」は、新聞を一定期間(1ヶ月分など)に纏めて縮刷した出版物で、大抵の新聞社から発行されています。(但し、産経新聞や一部の地方紙など発行していない新聞社も存在します。)

地方の番組表を調べる場合は、その地元の図書館か国会図書館レベルの場所で地方紙にあたる必要がある場合が多いです。前述のように、縮刷版は全ての新聞が発行しているわけではないので、その場合はマイクロフィルムや原紙を利用することになります。

当然ながら新聞の内容をそのまま印刷しているので、新聞のラテ欄をペラペラと捲らなければならず少々番組調査には不向きかもしれません。(個人の感想です)

 

2. 縮刷版データベースで調査する

「縮刷版データベース」は先述の新聞縮刷版をPC上で利用できるようデータベース化したサービスです。主に図書館が契約しているPC端末などで利用できます。
ラテ欄のページだけ抜き出して調べることが可能で、効率よく調査することができるので筆者は愛用しています。

データベースは全国紙や一部の地方紙(地元の図書館のみが契約している場合がほとんど)から発行されていますが、中には記事本文のみでテレビ欄が収録されていない場合もあります。

 

今回の記事では、だいたいの図書館が契約しているであろう、

  • 朝日新聞 「聞蔵Ⅱ」(東京、大阪、名古屋、西部)
  • 読売新聞 「ヨミダス歴史館」(東京)
  • 毎日新聞 「毎索」(東京、大阪)

の操作方法を紹介します。

聞蔵は収録地域が多いものの操作性が悪く、ヨミダスは東京のみだけど操作性は良い…という感じで一長一短だと思います。毎索はあまり利用してないのでノーコメント。

 

聞蔵Ⅱ(朝日新聞)の使い方

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【収録期間】1953年2月1日~1999年12月31日
【収録地域】東京、大阪、名古屋、西部

1.「朝日新聞縮刷版 1879~1999」をクリック。
2.発行日の項目から検索期間を設定。(お好みでその他の設定も)
3.「発行紙を選択」をクリック。

※ページ数を指定すれば、ラテ欄だけ抜き出して調べることも可能。1972年9月以降はだいたい最終ページ(24ページなど、時期によって異なる)にラテ欄が掲載されている。ただし、それまではページ数が安定していないので注意。(サムネイル一覧を使うと便利。)

 

ヨミダス歴史館(読売新聞)の使い方

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【収録期間】1953年2月1日~1989年12月31日
【収録地域】東京

1.「明治・大正・昭和」で、検索語に『放送番組 テレビ』と入力。
2.検索期間などを指定する。
3.「検索する」をクリック。
ラテ欄だけ切り替えることが出来るため他のDBに比べると楽かも。

 

毎索(毎日新聞)の使い方

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【収録期間】1953年2月1日~1999年12月31日
【収録地域】東京、大阪

1.「毎日新聞紙面検索」で、検索期間などを入力。
2.「検索開始」をクリック。
朝日新聞と同じくページ数指定が可能。1974年9月以降はだいたい最終ページ(24ページなど、時期によって異なる)にラテ欄が掲載されている。ただし、それまではページ数が安定していないので注意。

 

 

3. マイクロフィルムで調査する

図書館に所蔵されているマイクロフィルムマイクロフィルムリーダーを通して閲覧する方法です。縮刷版と同じく新聞の内容をそのまま印刷しているので、新聞のラテ欄まで移動させなければならず少々番組調査には不向きかもしれません。

 

本記事のまとめ

最後に、普段僕が使っている方法を簡単に書き記しておきます。

  • 2007年9月以降の番組表が見たい → 「テレビ番組表の記録」を利用
  • 関東の番組表が見たい → 「ヨミダス歴史館」などを利用
  • 関西の番組表が見たい → 「聞蔵Ⅱ」または「毎索」を利用
  • 名古屋、九州の番組表が見たい → 「聞蔵Ⅱ」を利用
  • それ以外の地方の番組表が見たい

→(図書館でデータベース契約している場合)地方紙のデータベースを利用
→(縮刷版が発行されている場合)地方紙の縮刷版を利用
→(マイクロフィルムが発行されている場合)地方紙のマイクロフィルムを利用
→(いずれも無い場合)地方紙の原紙を利用

 

縮刷版・縮刷版DB・マイクロフィルムの所蔵リストは多くの場合図書館の公式ウェブサイトに掲載されている場合が多いです。事前に調べた上で赴いた方が色々楽じゃないかと思います。あと図書館の定休日も調べておいたほうがいいかも…。

 

皆さんもぜひ楽しい調査ライフをお過ごしください!

 

 

【更新履歴】
2018年3月25日 初版投稿
2019年4月20日 改訂